中世イングランド王リチャード三世。
稀代の悪王像は
いかにしてつくられたのか?
歴史という仮想
モアとシェイクスピアと遺骨自身が語るリチャード三世像
- カテゴリ
- 歴史・地理
- 本のタイトル
- 歴史という仮想
- 著者名
- 著 : 伊澤 東一
- 刊行年月(奥付)
- 2026年6月18日
- 発行者
- 講談社BECK
- ISBN
- 978-4-86677-182-3
- 定価
- 2,200円(税10%込)
- 詳細情報
- 発見された一体の遺骨が投げかける「歴史」への疑問。虚構に過ぎない芝居がなぜ歴史に関わりがあるのかを問う、英文学者の探求の書。
2012年9月、英国レスター市の駐車場地下から、イングランド王リチャード三世の遺骨と思しき人骨が発掘された。戦死後527 年目に姿を現したそれは、「人殺しの暴君」「血に飢えた猫背の専制君主」といったリチャードのお馴染みの悪王像に、疑問を抱かせるに充分なものだった。これを契機に、従来のリチャード三世像が、劇作家シェイクスピアと思想家トマス・モアによって捏造されたものであることが改めて浮き彫りになる。それにしても、なぜ、虚構に過ぎない二人の作品・著書の決めつけが、今日まで延々と残り続けてきたのか? ――歴史学が総じて軽視してきた個別的な人間存在の内面の意識などを含めて、英文学者がアプローチする。